いきなりですが、応急手当普及員という言葉、聞いたことはありますか?
この名前には馴染みがない人でも、「AED」(自動体外式除細動器)なら聞いたことがあるはず!
今日は、応急手当普及員取得ほやほやの筆者が、何かあった時に備えてみなさんにお願いしたことを紹介します。
応急手当普及員とはなんぞや?
wikipediaによると、
日本で消防機関による応急処置技能の普及を支援し救命講習を教授する人員またはその資格。
とあります。
講習の時に使ったテキストには、
突然のけがや病気に対して、家庭や職場でできる手当のことを広い意味での応急手当という。
その中でも、突然に心停止や若しくはこれに近い状態になった時に、胸骨圧迫及び人工呼吸を行うことを心肺蘇生という。
と記述されています。
つまり応急手当普及員とは、いざという時のために一人でも多くの命を救うことができるよう、応急手当を広めていく人たちのことをさします。
「応急手当とか難しそう」「自分には関係ないや」「助けては欲しいけど、助ける側にまわる自信はない…」
そんなあなた!是非読み進めていってください。
「自分にはちょっと…」と思っている人にもできることはあります。
応急手当普及員があなたに伝えたいこと4つ
①みんなも参加して!自分の命は自分で救えません。
「応急手当?AED?何それおいしいの?」「自分には関係ないや」っていうそこのあなた。
いや、この記事を読んでくれている時点で、多少なりとも応急手当普及員に興味があるとは思いますが(汗)
(読んでくれてありがとうございます)
当たり前だけど、自分が心停止している時に自分で自分を助けることはできません。
そういう時に自分を助けてくれるのは周囲の人たちです。
家族や恋人、友達を救うためにも、そして、自分が何かあった時に助けてもらうためにも、是非講習会に参加してみてください!!
②もしもの時、傍観者にならないで!何も知らなくてもできることはあります。
応急手当普及員の筆者ですが、本当の現場には遭遇したことがありません。
もし仮に現場に遭遇したら、いくら講習を受けていても、相当焦ると思います。
それでも目の前に倒れている人がいたらやるしかない!
そんな時、「何かできることはありませんか」と声をかけてもらえてら、これほどありがたいことはないでしょう。
正直、心肺蘇生の胸骨圧迫は1分間やっただけで汗がにじんでくるくらい疲れます。
もし自分一人しかいなかったら、
・胸骨圧迫も、 ・人工呼吸も、 ・AEDを取ってくるのも、 ・119番通報も、
自分でやらなければなりません。
資格があろうがなかろうがびびっているのは多分みんな同じではないでしょうか。
是非声をかけてください。あなたがいるから救える命があります。
③それでも万が一のことがあったら、訴えられるんじゃ…。大丈夫、法律で守られています。
「そうは言っても、こちらは親切心でやったのに、万が一の時訴えられでもしたら嫌だなあ…」
っていう方いませんか?
いくらAEDが普及しても助けようとした人が訴えられる世の中では、世知辛すぎますよね。そんなんじゃ、誰も進んで人助けしようとはしないかもしれません。
でも、安心してください。
「善きサマリア人法」というものがあります。
これは、善意で誠意を持って、人助けをしたのなら、たとえ失敗しても責任が問われないというものです。
このことを知っているだけでも、気持ちがラクになりませんか。
④あなたの家や会社の最寄りのAEDの場所、ご存じですか?知らないようなら今すぐチェック!!!
最近では、学校や会社でもAEDの使い方を勉強する機会があると思います。
AEDの講習を一度でも受けたことがあるという方はとても多いんじゃないでしょうか。
講習を受けた方はわかると思いますが、「傷病者を発見」した後、意識がないとわかったらすぐに、周りの人に助けを求めて、AEDを持ってきてもらうという流れになっています。
講習の時には、講習ですからすぐにAEDが到着する訳ですが、実際の時には、きっと
「ちょっと待って!?そもそもAEDってどこにあるの???」
っていうことになると思いませんか。
緊急事態でただでさえパニックなのに、自分だったらちゃんと対応できる自信は正直ないです。
だから、もしもの事態に備えて、まず家や会社など自分がよく行く場所から一番近いAEDはどこにあるのかをチェックしておいてほしいなあ、と思います。
最近では、かなり設置台数も増えてきて、学校や市役所、ショッピングモールなんかにも置かれています。
是非一度調べて見てください。
以上、応急手当普及員の資格を取得したばかりの筆者が、みなさんにお伝えしたいことをまとめました。
①いざという時、自分の命は自分で救えない。
②応急手当をしている人を見かけたら、声をかけてもらえると本当にありがたいです。
③善きサマリア人法があるから、怖がらないで。
④最寄りのAEDをチェックしてみてください。
いざという時、目の前で倒れた人を救えるのは、その現場にいた人だけです。
そして、あなたがいるから救える命というものがあります。
AEDを単なる箱で終わらせるのではなく、人助けができる魔法の箱にできるかどうかは、あなたにかかっています。
一人でも多くの方の命が救われることを願っています。