みなさんには、兄弟・姉妹はいますか?
テレビや本などでも、「長男はこういう性格」「一人っ子はこういう性格」なんていうのがもてはやされていますね。
今や第二の血液型占いのようなポジションになっています。
筆者は三姉妹の長女です。そこで、本記事では、三姉妹の長女として育った筆者が、長女(長子)であるがゆえに苦労したことを踏まえて、ママ・パパに知っておいてほしいことをまとめます。
- ①本当は長子だって甘えたい。
- ②1日5分でいいから、二人きりの時間がほしい。
- ③「〇〇したから偉い」じゃなくて、ありのままの私を認めて!!
- ④色々言いたいことはあるけれど、育ててくれてありがとう。大好きです。
①本当は長子だって甘えたい。
「お姉ちゃんなんだからしっかりしないと」
周りからも言われるし、自分自身に対しても何度もかけてきたこの言葉。
この言葉に救われてがんばれたことも数多くあります。
でも、正直言えば、「私だって甘えたい」と常に思っていました。
ちょっときつい言い方になりますが、「お姉ちゃんだから…」という言葉に甘えてしまっているのは、ママやパパの方なのかもしれません。
②1日5分でいいから、二人きりの時間がほしい。
三人姉妹で、かつ、それぞれの年齢がそう離れていないとなると、3人同時に育てる親や祖父母の苦労は計り知れません。
そうなれば、どうしたって手のかかる下の子にばかり目がいってしまうのも頷けます。
「我慢、我慢。お姉ちゃんなんだから」
そう思いながら、色々なことを乗り越えてきました。
ですが、心はいつもすさんでばかり。
そして、ある時気付きます。
「私は『お姉ちゃんだから』って2歳の頃から我慢してきたことを、妹は高校生になってもやっている…」
こういうことがたくさんあるのです。
長子のストレスを軽減するためにも、是非1日5分でもいいので、二人きりの時間を作ってあげてください。
③「〇〇したから偉い」じゃなくて、ありのままの私を認めて!!
「~ちゃんは、妹の面倒を見て偉いね」「我慢して偉いね」
そんな褒められ方をたくさんして育つのが長子です。
「〇〇して偉いね」という褒められ方が圧倒的に多いのです。
すると、その子は「そうか、〇〇すれば褒めてもらえるのか」と学びます。
これは、いわゆる条件付きの愛情です。
逆に言えば、その子どもは「〇〇しない自分はダメだ」「何もできない自分には価値がない」と学んでしまうのではないでしょうか。
長女の私的には、
「〇〇してくれてありがとう。とても嬉しい/助かっているよ。でも、~は存在してくれるだけ(いてくれるだけ)でとてもお母さん/お父さんを幸せにしてくれてるよ。ありがとう」
と言われたら嬉しいです。
④色々言いたいことはあるけれど、育ててくれてありがとう。大好きです。
今まで色々言いたいことを勝手気ままに書いてきたけれど、結局のところお父さん/お母さんが自分のことを愛してくれていることはよくわかっています。
大人になって、働きはじめてから、お金を稼ぐことの大変さや、毎日が戦争であることを知りました。
そんな中でも、毎日私たち子どものことを考えて、仕事をして、家事をやって、話を聞いてくれてありがとう。
「ああ、あれは愛情の裏返しだったんだな」とか「あの時お父さんはこんな気持ちだったのかな」とか、自分自身が大人になってはじめて気付くこともたくさんあります。
普段は照れくさくて言えないけれど、本当は心から感謝しています。ありがとう。
以上、三姉妹の長女がお父さん/お母さんに伝えたい、本当の気持ち4つをまとめました。
世のお父さん/お母さんの手助けになれば幸いです。