- 忘れ物をするのは社会勉強の一環!届けたい気持ちもわかるけど、我慢してほしい。
- 人間は忘れ物をして当たり前!大人だって子どもだって忘れて当たり前!!
- 私の祖母は超過保護だった。過保護は、子どもの人生経験を刈り取ってしまう。
- トラブルは起こって当たり前のもの。対処できるようになることが大切!!!
- 今日のまとめ
「ああ、今日もユキオは給食袋を忘れてる!届けなくちゃ」
「雨が降ってきた・・・。ユミコは傘を持っていったかしら」
毎日子どものお世話に、仕事に、家事に奔走しているお父さん、お母さん、ごくろうさまです。
愛する子どものため、何でもしてあげたい!というのが親心というものなのでしょうか。
たとえば、子どもが給食袋や傘、プールバックなど忘れ物をした時、あなたはどうしていますか。
学校まで持って行きますか。それとも、持っていきませんか。
忘れ物をするのは社会勉強の一環!届けたい気持ちもわかるけど、我慢してほしい。
子どもの忘れ物に気付いたら、やっぱり「届けてあげたい」「先生に怒られてしまう」と思うこともあるでしょう。
しかし、届けないでほしいのです。
忘れ物を届ければ確かに「今」は子どもを助けることができます。
ですが、その判断は長い目で見た時に、子どものためになるとは言えないかもしれませんよ。
人間は忘れ物をして当たり前!大人だって子どもだって忘れて当たり前!!
大切なことを書きます。よーく、読んでください。
人間は生きている以上、失敗するし、忘れ物もします。
子どもの頃は、周りの大人が「子どもとして扱ってくれる」ため、ちゃんと言うことを聞いていればそれなりに失敗せずに済むかもしれません。
ですが、大人になると、「大人対大人」の関係になり、自分のミスでなくても色々な災難が降りかかってくることがあります。
私自身、色々な人に迷惑をかけまくっているので、こんなことを言える立場ではないのですが・・・。(すみません)
そうすると、「失敗しないこと」よりも、「失敗した時にどうにかできる」ということの方が大切になってくるのではないでしょうか。
私の祖母は超過保護だった。過保護は、子どもの人生経験を刈り取ってしまう。
ここでは、少し私自身の話をさせてください。興味がない方はスクロールして、結論まで飛んでくださって構いません。
私の祖母は、「おばあちゃんになること」が将来の夢だったと以前話してくれたことがあります。
そして、私は待望の初孫でした。祖母が喜んだことは言うまでもありません。
祖母は私の世話をするために、教師をやめ、専業主婦になりました。
全ての愛情を、祖母は私につぎ込みました。
忘れ物をすれば、当たり前のように学校に届けてくれました。
給食袋や絵の具バック、はては傘まで届けてくれていました。
おかげで、私は忘れ物をせずに毎日を過ごしました。
そして、小学5年生のある日、私は人生ではじめて、祖母にはあずかり知らぬ忘れ物をしてしまったのです。
それは消しゴムです。
さすがの祖母でも、そこまでは気付かなかったのでしょう。
授業中、消しゴムを使おうとして、忘れたことに気付きました。パニックになりました。
それまで、忘れ物をしたことがなかったので、どうしたらよいかわかりませんでした。
さらに悪いことに、忘れ物をしないでいられたのを、祖母のおかげではなく、自分の実績だと勘違いしていた節がありました。
そのため、忘れ物をしたクラスメイトを普段から非難しまくっていたのです。
そんな私が、忘れ物をしたからといって、友達に言えるはずがありません。
そもそも、忘れ物をしたことがなかったので「友達にかりる」なんていう、選択肢が頭に浮かんでもきませんでした。
私は、その授業を、色鉛筆の消しゴムで乗り切りました。色鉛筆の消しゴムなので、ありえない程消しづらかった記憶があります。
そして、次の休み時間に、泣きながらこっそり先生に忘れ物をしたことを伝え、消しゴムをかりました。
今思い出しても情けなさ過ぎるエピソードです。
トラブルは起こって当たり前のもの。対処できるようになることが大切!!!
忘れ物をしないことは確かに大切です。
失敗しないでいられるなら、そんなにいいことはないでしょう。
ですが、生きている中で一度も失敗をしない人なんているでしょうか。
いないですよね。
だとしたら、失敗してもどうにか対処できるようになることの方が重要なのではないでしょうか。
そして、子ども時代の忘れ物というのは、そういう意味で、トラブル対処を学べるとてもいい機会だと思うのです。
忘れ物をすると、
先生に忘れ物をしたと伝える能力(→社会人になってから、トラブルが起こった時に、上司に報告・連絡・相談をする練習になる)
友達に借りる能力(→コミュニケーション能力)
代替物でどうにかする能力(→突然のピンチを切り抜ける能力)
などが身につきます。
一つ間違えないでほしいのは、この記事では決して忘れ物を推奨している訳ではありません。
あまりにも忘れ物をする人は、やっぱり信頼できないな、と思ってしまうことが今でもあります。
それに、忘れ物をしないでいるためには、
自己管理能力
記憶力
何が必要かを考える力
などが必要で、これはとても大切な能力だと思います。
一番言いたいことは何かというと、
「子どもの人生は、子ども自身に責任を負わせる」
ということです。
ちょっと酷な言い方かもしれませんが、本当の意味で子どものためを思うのなら、忘れ物をした時に、「届ける」という形で干渉するのでなく、対処までも子どもにさせることが大切なのではないかと思います。
今日のまとめ
「かわいい子には旅をさせよ」ということわざもあるように、忘れ物を届けないということも愛情の形の一つですよ~!!!
以上、読んでいただきありがとうございました。次もまた読みにきてね。ぐっばい。