この記事では、要領が悪かったり、不器用だったりする人が、今までできなかったことを、少しだけできるようになるための方法をお伝えします。
人から「要領が悪い」と言われたり、周りの人が普通にできていることを自分だけうまくできていなかったりすると、悩んでしまうことってありますよね。
実は、私も高校生の頃の部活で、要領が悪く不器用なあまり、毎日のように失敗ばかりしていました。
その頃の自分に、「全てを紙に書き出すといいよ!」と言ってあげられればよかったな、と思いながら今この記事を書いています。
- 高校入学:合唱部に入部
- 高校1年5月:裏方の仕事を任されるも、絶望の日々
- 高校1年6月:絶望を抱えたまま、本番を迎える
- やること全てをノートに書いてみた
- 頭の中を紙に書き出したら、パニックにならなかった
- まとめ
高校入学:合唱部に入部
期待いっぱいで第一志望校に入学した私は、地元ではかなり有名な合唱部に入部しました。
どうして有名かと言うと、高校生でありながらオペラをやる部活だったからです。
はじめての自転車通学に、新品の服。今思い返しても、きらきらした気持ちでいっぱいだったなあ~、と思います。
高校1年5月:裏方の仕事を任されるも、絶望の日々
きらきらした気持ちのまま入った部活で、私はメンタルもプライドも粉々になることとなります。(泣)
部活に入ったばかりでしたが、6月には本番が控えていました。本番に向けて、先輩方は毎日本気で練習に取り組んでいました。
入ったばかりの1年生にも、裏方の仕事が任されました。
練習は、一日に3~5つほどのシーンを行っていました。
その時に、
- 演技で使う小道具を用意したり、
- 次のシーンが迫ってきたら先輩を呼びに行ったり、
- 場面転換の時に一秒でも早く大道具を運び出したり、
- 汗だくの先輩をうちわであおいだり、
- 窓の開け閉めをして温度調節をしたりする
というのが、私たち1年生の仕事でした。
こう書くとそんなに大変そうに見えないかもしれませんが、一度に2つも3つも考えないといけないことがあり、私はいつもパニック状態でした。
他の1年生は、みな要領よくこなしていましたが、いかんせん要領が悪く不器用な私は、もう毎日のように失敗ばかりしていました。
きらきらした気持ちはもうどこかへ飛んでいってしまったのでしょう。
高校1年6月:絶望を抱えたまま、本番を迎える
割とメンタルがぼろぼろな状態で本番を迎えました。
「本番だけは失敗する訳にはいかない・・・やばい・・・」
「お腹が痛い・・・」
そんな状態で、ホールでのリハーサルをこなしました。
やること全てをノートに書いてみた
リハーサルが終わってちょっと時間が空いていた時、何を思いついたか私は急に「自分に任された仕事」の全てをノートに書き出しました。
多分自分なりに「何とかしなくては!」と思った結果なんだと思います。
たとえば
- エスカミーリョにマントを渡す。
- ダンカイロとレメンダートを呼び出す。
- 合唱の人数確認。
- 裏合唱の人を集める。
- 小道具が揃っているか確認する。
- 時間があったら、掃除をする。
- お茶が入ってるか確かめる。 などなど
このように、とにかくやるべきことの全てを順番に書き出しました。
どんなに小さいことでも書きました。
確かノート2ページ分くらいにはなったと思います。
そして本番を迎えました。仕事をこなしながら、一つずつ終わるごとに線で消していきました。消すことで「よし、できた!」という達成感が生まれました。
時々緊急事態が起きても、自分がやるべきことは全部書いてあるので、「よし、今はこの緊急のことを先にやろう。その間は次のことは一瞬忘れよう」と思えました。
このように、全てを書き出すことで本当に重要なことがわかり、優先順位もつけられました。
頭の中を紙に書き出したら、パニックにならなかった
この「箇条書きで全てを書き出す」という作業は、自分の頭を整理することでもあります。
だから、紙に書いたことで、自分が取るべき行動が明確になりました。
そして、パニックにならず、大きな失敗もなく無事に本番を終えることができました。
「紙に書く」というたったそれだけのことですが、やってみて本当によかったと思います。(本番の日に気が付くのではなく、練習の時に気が付ければもっとよかったのですが・・・)
それまでの練習の時には、「他の人と同じように」とか「みんながやってないことはやらない方がいい」と思っていました。
しかし、この時に本当に大切だったのは、オペラが円滑に進むように裏方として支えることだったのです。それがわかっていませんでした。
全てを紙に書き出していたら、それを見ていた人から、バカにされることもあるかもしれません。
でも、そこでもう一度考えてみてください。
本当に大切なことは何なのか、ということを。
まとめ
この記事のタイトルは、「要領が悪く不器用で、パニックになりやすい人は、やること全てを紙に書き出せ!」になっていますね。
「紙に書き出せ」って言いながら、どうして最後には「本当に大切なこと云々かんぬん言ってるの?」と思ったかもしれません。
これは実体験から、パニックになりやすい人は頭の中がごちゃごちゃしていることが多いと思うからです。
本当に大切なことは、「本当に大切なことは何か」を考えることですが、要領が悪かったり不器用だったりパニックになりやすかったりする人は、まずは紙に全てを書き出してみてください。
そして、全てを出し切ってスッキリした頭で、本当に大切なことを考えてみてくださいね、ということです。
読んでいただきありがとうございました。次もまた見に来てね。ぐっばい。