こんにちは。よしりんです!
昨日久々に、母校の大学に行ってきました。母校に行ってきたのは、転職活動で卒業証明書と成績証明書が必要で、その発行手続きをするためです。
「知ってる先生に会えるかな~」とうきうきしながら行ったところ、手続きをしようとした窓口でちょっとした事件が起こりました。
いまだにそのもやもやが消えません。
ということで今日はそのもやもやの正体についてお話します。
「苗字変わりましたか?」←それ男性にも聞いてんの?
書類発行をしてもらうために、自分の名前やら在学当時の学籍番号などを紙に書き、
「よろしくお願いします!」と職員さんにその紙を手渡した時に、事件は起きました。
「は~い。あ、こちらの苗字は在学当時のもので変わりないですか?」
数秒あいて何を質問されたのか理解した私は、「はい。変わってません」と真顔で答えました。
「苗字が変わりましたか?」に含まれた隠れたメッセージ
「苗字が変わりましたか?」というニュアンスのこの問いかけ、はたして男性相手にもしているのでしょうか。
もし男性にもしていたのなら、100歩譲って認めましょう。
ですが、もしも女性にしか聞いていないのだとしたら、「それはちょっと違うんじゃないの?」というのが私の考えです。
「苗字変わってませんか?」というたった一言の背景には、実は隠れたメッセージがあったのではないでしょうか。
①「結婚=女性が苗字を変えるもの」という隠れたメッセージ
「苗字変わってませんか?」という問いかけですが、これはもう少しわかりやすく言葉を足すと、「結婚して苗字が変わったということはありませんか?」になるのではないでしょうか。
確かに結婚すると苗字が変わることもありますね。
ですが、最近では、夫婦別姓や事実婚などが話題にあがることも増え、「結婚した」ことと「苗字が変わる」ことは必ずしも同じ意味とはいえなくなってきています。
それに中には結婚して、男性側が女性側の苗字に変更したという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
このように最近では、結婚にもいろいろな形があります。
ですから、一概に「結婚=女性が苗字を変えるもの」というイメージを持つのはとても危険なように思います。
そして、気になったのが昨日の窓口での「苗字変わってませんか?」というあの問いかけです。
この問いかけには、苗字は女性が変えるものという隠されたメッセージがあるように思いました。
②「あなたは女性に見えますよ」という隠されたメッセージ
そして、もう一つ気になったのが「苗字変わってませんか?」という問いを女性にしかしていない場合、
この問いかけ自体が「あなたは女性に見えますよ!」というメッセージを持っているということです。
私自身は、生物学的にもまた自分の認識も「女性」なので、自分が女性として見られることに違和感はありません。
ですが、中にはトランスジェンダーの人のように、「自分は女性として見られたくない」とか「男性として生きていきたい」という方もおられます。
そういう人は、他者から自分が見られたくない性別で見られることに違和感があるそうです。
つまり、「苗字変わっていませんか?」という問いかけに含まれた、「あなたは女性に見えますよ」あるいは「あなたは女性には見えませんよ」という隠れたメッセージが、そういう方を傷つけることもあるということです。
解決策:書類に必要なことを記載しておく
「苗字が変わりましたか?」という問いかけには、
- 結婚=女性が苗字を変えるもの
- あなたは女性に見えますよ
という隠れたメッセージがあるのではないか?ということについてここまでお話してきました。
では、この問題を解決するにはどうしたらいいのでしょうか。
私の意見は、必要なことをすべて書類にあらかじめ記載しておくということです。
昨日大学窓口で書いた書類には、「名前」という記載しかありませんでした。
だから、書類提出時にあのような確認が必要になったのですね。
そして、あのような確認が必要であったから、窓口の人が自分の頭で考えて
「この人は女性に見えるから、質問しておいた方がいいな」
という判断が必要になったのではないでしょうか。
つまり、人間が自分の目で直接判断しなければならなかったからこそ、ああいうことが起こりうるのではないかと思いました。
それをなくすには、人間が直接判断する必要がなくなればいいということになります。
そのためにも、あらかじめ書類の名前欄のところに、「在学時のものをお書きください」と書いておいてくれればいいのにな、と思いました。
もし名前が変更しているかが重要な場合には、「在学時と名前が変わった方は、以下に現在のお名前をご記入ください」のようにしておけばいいと思います。
そうすれば、「苗字変わりましたか?」と聞かれてイヤな思いをする人もいなくなりますし、窓口の人がいちいち「この人には名前が変わったかきくべきかな?」と悩む必要もなくなります。
隠れたメッセージで悩む人を少なくするためにも、仕組みを変えていく必要があると実感しました。
隠れたメッセージをうまく利用しているな!と思った例はこちら
www.yosi-life.com
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。